書店でふと武田双雲さんの著書に目がとまりました。
むかし何冊か読んだことがあり、手にとって中身を軽く流し読みしたところ、文体や表現になんとなく惹かれるところがあったので購入してみました。
本を買うときってこのなんとなくを大事にしてます。
読んでみて印象に残ったフレーズがあったのでそれについて触れていきたいと思います。
目を引いたフレーズ
ただ観るだけでいい
一つ目の惹かれたフレーズは「ただ観るだけ」です。
湧き上がった感情をただ観ることを挙げています。
自分の感情を観て、「ああ、イライラしてるなぁ」とただ思えばいい。
「このイライラを鎮めなきゃ」「気分を変えなきゃ」とか思わなくていい。「イライラしてるなぁ」と観るだけを推奨しています。
ただ観るだけでそれで解決できるの?と思われるかもしれませんが、どういうわけか、このやり方はいろんな分野で言われています。
実際、自分にとって有効でした。体調が崩れ、つい身体を治したい、と思考がぐるぐるしてるときにこのただ観るだけでいいというのはなんとも言えない楽さを感じました。
思考は結果が出るまで納得しません。たとえベストな行動を取っていても成果が出るまで待ちきれずいつまでも頭の中ではやしたてます。
そんなときに「ああ、〇〇って思考が沸いてるなぁと」ただ観るだけでいいというのは不思議な安心感を感じたりします。
こういうやり方もある、と頭の片隅にでも置いておくだけでもいいと思います。
必要なときにふっと思い出したりしますから。
気を抜いたら幸せになっちゃう
二つ目に目を引いたフレーズは「気を抜いたら幸せになっちゃう」という文です。
なにか目標を設定して〇〇したい、と思うと今現在〇〇ではない、ということになる。
だからデフォルトが反対側になってしまう。
デフォルトが不安や心配の人は、気を抜いたら不安になっちゃう。油断したら不安の方へ戻ってしまう。だから頑張って努力して幸せになろうとする。
そうじゃなくて、「気を抜いたら幸せになっちゃう」ほうがいいよね、という話。
このフレーズはなかなか斬新というか、自分にはない発想の言葉だったので、印象に残りました。
ふとした時に役立つときが来るかもなので、この言葉も覚えておきたいフレーズでした。
まとめ
今回自分が惹かれた文をピックアップしましたが、今の自分にとって惹かれるのは、自分の力だけでやろうとしない、自分でやろうとしない、ことみたいです。
健康問題など、ある問題を解決しようと躍起になるとだんだんと疲弊しがちになります。
そういうときに、ただ観るだけでいい、のようなフレーズにハッとし、自分の思考や感情をただ観察することに意識を向けると延々と思考に振り回されていたのが静かになったりします。
この本とは別ですが、「放っておく」というワードも好きです。
ある程度自分でやるだけのことはやったのだから、あとは放っておく。
畑仕事も手をかけすぎると失敗します。ときには放っておくのも大事。問題解決もほどほどで切り上げ、あとは放っておくの精神で好きなことをしてのんびりと過ごす。
結果的にそのほうがうまく事が運ぶような気がしています。
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