幼稚園で甥っ子の運動会を見学してきました。
甥っ子は兄弟で幼稚園に通っています。ふたりとも運動するのが大好き。
外でも家の中でも元気よく走り回るのが常です。
そんな甥っ子たちの運動会で印象的な出来事があったので紹介します。
まずは長男R君のかけっこ
早い段階でお兄ちゃんであるR君の徒競走の出番が来ました。
R君は5歳のクラス。園の中で年長の方に分類され、身体もしっかりとした子たちが目立ちます。
みんな一生懸命に走って、勢いよくゴールテープを切っていきます。
一番の子はみんな誇らしげで、負けた子は悔しそうに不貞腐れた表情をする子が目につきました。
R君は普段からサッカーなど運動が大好きなこともあって堂々の1位。満足そうにピースして保護者一同大盛り上がりでした。
次男S君のスキップ
続いて弟のS君たちのクラスの出番です。
S君は3歳で園の中で年少の方になります。
このクラスの子たちはまだ徒競走というものがわからない子も多いせいか、先生と一緒に走ったり、コースから外れて別のことに夢中になる子など様々でした。
そんな中S君の出番がまわってきました。
するとどうでしょう。スタートの合図が鳴ると、突然S君がスキップを始めました。
他の子たちは一生懸命ゴールに向かっています。そんなことは意に介さない様子でS君は上機嫌でスキップしながら進んでいきます。
その様子を見たS君の両親は、「いつも走ってるのになんでー!?」と笑いながら応援しています。
周りにいた親族も爆笑。みんな笑いに包まれていました。
私もとても楽しそうに、踊るようにスキップするS君のかわいさ、微笑ましさに笑ってしまいました。
結局S君はゴールするまでスキップを続け、最下位でゴールしましたが、親族だけでなく他の観客に笑顔で声かけされていたのがとても印象に残っています。
S君のスキップが教えてくれること
運動会が終わり、後日甥っ子たちの様子を動画で振り返ったとき、ふと考えさせられました。
S君のスキップは実はけっこうスゴイことなのではないかと。
大人である私には徒競走でスキップするという発想がありません。
物心つく頃には、徒競走は誰よりも一番にゴールするものと考えます。
何の疑いもなく、誰もが1位を目指すことが当たり前となります。
事実、5歳の長男のクラスではみんながみんな1位を目指して走っていました。
そして、当然のように、ビリはいけないもの、恥ずかしいもの、よくないものという認識を得ます。
勝ち負けの世界が当然のように、それが当たり前のように私たちに刷り込まれます。
S君のかけっこには勝ち負けがありませんでした。
当の本人はとても楽しそうにスキップしているのです。
そして通常のかけっこよりも、見ている人たちをたくさん笑顔にしていました。
大人になっても続く競争
物心ついたときから始まる1位を決めるかけっこ。これは大人になってもずっと続きます。
それが好きならいいと思います。どんどん参加して能力が伸びて、本人も楽しく、それを観る人も魅力する、元気にする双方良しのような関係ができます。
でも競争が苦手な人だっています。
あるいは競争ばかりで疲れてしまっている人もいるでしょう。
そんな人はS君のような1位を目指さない生き方を、ほんの少しだけ取り入れるのもありじゃないでしょうか。
S君はただスキップがしたかっただけ。楽しかったからそうしただけ。
彼に習い、1番に走ることへの優先順位を少しだけ下げて、ほかの分野、たとえば自分が楽しむことを優先するのを検討するのはどうでしょう。
私にとってのS君のスキップ
ちなみに私は楽しみを優先してときどき効率を無視した行動を取ります。
車の運転でよく遠回りになりながらも自分が通りたい道、気分がいい道を選んで運転します。
これは私にとってのS君のスキップなんだと、改めて気づきました。
私にとって競争の世界からすこし距離を取る、とても癒しになる習慣です。
こどものころから刷り込まれた1位を目指す習慣。
それに馴染めない、すこし疲れていると感じたときはS君のように1位を目指さずスキップしてみるのはいかがでしょうか。


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