4月に種や苗を植えるための土の準備をしていきます。
具体的な作業は、石灰と肥料をまいた後、うねを作ることです。
石灰は土をアルカリ性にするため。肥料は土に栄養素を与えるためにまきます。
うねとは、直線状に土を高く盛った場所の事で、そこに種を植えます。土の高いところから低いところへ水が流れやすいため、水はけがよい環境で育てることができます。
ちなみに石灰と肥料のほかにも堆肥やもみ殻など何をまくかはその人次第です。この辺も個性やこだわりが出るところですね。
まずは土をほぐす
石灰と肥料を土にまいてかき混ぜやすくするために土をほぐします。
スコップを2〜30cm入れて、土を起こす。この作業をひたすら繰り返していきます。
全体をスコップで掘り返した後、固まっているところをクワでさらに細かくしていきます。
小さな耕運機を使うのもありです。ウチも母が使っています。お値段も1万円台と手頃で、使いやすく、作業負担も格段に減って便利です。
石灰をまく
土が細かくなったら石灰をまきます。
日本は雨の影響によって土が酸性に傾きがちです。酸性に傾いた土から野菜が育ちやすい土へとpH数値(酸性、アルカリ度)を近づけさせるため石灰をまきます。
土のpH数値を測るための道具もあります。
石灰の種類によっては肥料と混ぜることができない、または石灰をまいた後1,2週間は空けるなど用法に違いがあるので注意が必要です。
ちなみに私はすぐに肥料をまける有機石灰を使用しています。
肥料をまく
土に栄養素を与えるため、肥料をまきます。
野菜に必要な栄養成分を土に蓄え、作物が育っていくための手助けになります。
うねを作る
うねを四角で囲うようにクワで掘っていきます。
掘った土を中央部分に乗せていくと、必然的に土の高いところ(うね)と土の低いところ(うねの周囲)にわけられます。
土の低いところは農作業をする際の足の踏み場であり、通路です。
土の高低差は水はけが良い環境も構築しています。
うねを完成させたら、あとは種や苗を植えるのを待つだけ。このまま放置します。
関連記事 【貸し農園】うね作りは意外とシンプル?写真付きで簡単に解説します。
よい土とは
- 水もちがよい(保水性がよい)
- 水はけがよい
- 通気性がよい
- 保肥力がある
- 酸度が適切である
さらに理想の土の状態として、団粒構造(だんりゅうこうぞう)を目指すことが推奨されています。
団粒構造とは、土がサラサラしすぎず、固すぎず、ふかふかしているような状態のこと。
YouTubeの畑動画などでよく見かけます。
なぜ団粒構造が理想かというと、水はけ、水持ちがよく、肥料持ちがよいなど、よい土の条件を満たしているからです。
なのでこれを目指すことが推奨されています。
完璧を目指さなくてもいい
理想の土はあくまで目標であって、かならずしもこの状態にしなくてはと気負う必要はないと思います。
私の畑は土地柄なのか、土が固いです。昨年初めての畑作業で勝手が分からず、土をふかふかにする手入れをまったくしませんでした。
それでも立派なだいこんが収穫できました。こんなに固い土なのに、真っ直ぐ大きく成長することに感動したのを覚えています。
最初からすべてをうまく運ぼうとすると途中で挫折したり面倒になったりします。
ほどよい所で見切りをつけ、とりあえずやってみることを優先しました。
それでも植物本来の力強さに助けられ、成長や収穫の喜びを感じています。
もちろん失敗もありました。それはそれで経験として次に活かしていく過程も楽しいものです。
こういうゆるい感じでできるのが貸し農園、家庭菜園の魅力だと思います。
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